【古書・非売品】大村医史 大村市医師会(K_1216)
発刊に際して
昭和二十年八月、日本は大東亜戦争に敗れ、国土は焦土と化したが、国民は営々として復興に懸命の汗を流し、約半世紀が過ぎた。その努力により我が国は、経済的に世界を凌駕し超黒字大国となり、世界に対して大きな責任を持つまでに至った。医学、医療の面でも世界の先進諸国に比して遜色がなく、その成果を示す一端として平均寿命では世界第一の長寿国となっている。私共も目先のことだけでなく、多少のゆとりをもって過ぎし日を省み、温故知新ではないが未来に対しても英知をもって進まねばならないと考えるようになった。
近隣の佐世保、諫早の医師会が医史発刊されたのに刺激され、大村でも医史を編纂しようとの気運が会員の中から盛り上がった折も折、古方医が大きな権限を持っていた時期に、我が国の医学を近代医学に発展させる「医師免許改正法」が明治二十六年に国会に上程された。その時の衆議院議長は星亨であったが、当日は国会に出席されず、大村が生んだ衆議院副議長楠本正隆(後の衆議院議長)が議長の役を演じ強い反対があったにも拘わらず、強固な意志をもってこれを押し切り、大いに腕をふるい法案の成立を図っている。それに伴い、直ちに医師免許法改正による「医師国家試験委員長」が選ばれ、大村が生んだ先達・長与専斎が就任した。今年は医師免許改正法案成立一〇〇年に当たる。我が国の近代医療行政は、大村が生んだ二人の巨星により、最初の出発をみたもので、真に深い因縁といわざるを得ない。
目次は写真にて
■形態:横19☓縦26.3☓厚3cm 裸本 厚表紙
■頁数:396頁
■編集:大村市医師会編集委員会
■発行所:社団法人・大村市医師会
■発行日:平成6年3月29日
■定価:非売品
■状態:表紙・背・裏表紙/小汚れ 三方/小シミ・汚れ 中頁/美
■発送:ゆうゆうメルカリ便 ゆうパッケットプラス 簡易包装
#NEZU非売品
#NEZU医療
#NEZU大村市